あした

それを思ったら、柚に相談するタイミングを見事に失って、いつの間にか隠し通すやり方をとってしまっていた。

二階への階段を、柚とは違う、重い足取りで進んでいく。

ついに二階についてしまった。お別れの時間。

「じゃ、休み時間に来るからね。ばいばい璃沙っ」
「ばいばい」

柚がいなくなって一人になった瞬間、私の心は凍りつく。


……どうしよう、来てしまった。


またあの地獄が始まるのかと思うと、取り残された私の足は岩の様に重くなっていった。


……でも入らなきゃ。


強い気持ちもある。


……そしたらまたいじめられる?


けれど、それに勝る弱い気持ちが私を支配していく。
と、



 ガラガラッ



目の前の教室の戸が勢い良くあいた。