あした

そんなことを話しているうちに、もう校門の前まで来ていた。
私は、一瞬だけ止まったけど、ずっとそのままだと柚が心配するのは目に見えてるから進んだ。

学校の広さからしてみれば、ちょっと狭い玄関の私の靴を入れるロッカーには、いつものようにゴミ、濡れぞうきん、画鋲…。

柚に気付かれないように、すぐに上履きの中の画鋲をとってはいた。

柚には気付かれたくない……柚だけには離れていってほしくない……柚は私の唯一の友達で、唯一の信頼できる人で、唯一、私を受け入れてくれる人…。

柚が私の現実を知ったら、離れて行ってしまうに違いない。