今日は、何だかおかしい。

だって、いつも柚が迎えにきてくれている時間なのに、来ない。

途中で事故にでもあったのかな…

それとも、

ただ、寝坊しちゃっただけかな…


いろんなことが私の頭の中をグルグル、グルグル、回る。

「そうだ!」

突然のひらめきに、思わず声が出る。

そうだ。電話しよう。

我ながらイイひらめき。

―――プルルルルルルッ…ガチャ

『もしもし、どなたでしょうか。』

でたのは柚のお母さん。

「あ、柚の友達の、璃沙です。あの、柚って…」

『え、柚!?来てない?結構前に出てったけど…』

うそ…

「…あ、分かりましたぁ。」

『ごめんなさいね』

「いえ、こちらこそ。」

そういって、電話をきった。

家にはいないんだ…。

学校についてるかわからないけど、行ってみようかな。