「今日は飲むぞ!」
今の自分に出来る最大級の笑顔を作ってビールを飲み干す。
運ばれてきた料理は変わらないメニュー。
雅紀の大好きなサイコロステーキとホッケの開き、私のお気に入りのエビマヨとサラダ。
魚の骨を毛嫌いして手をつけない私に、
「好き嫌いは許さないよ」
そう言いながらいつものように身をほぐして取り分けてくれる。
大嫌いなしいたけを雅紀のお皿にこっそりと移すと、苦笑いで食べてくれた。
店を出て自転車を動かそうと鍵を差し込むものの上手くいかない。
お会計を終えた雅紀が横から鍵を取るとあっという間に解錠してくれた。
「酔っ払っちゃいました」
そういって顔を見上げるとぎゅっと左手を握り歩き始めた。
「まあちゃん? 私の家こっちじゃないよ」
そう小首をかしげながら問いかけると、
「今日はもっと一緒にいたい」と言った。
振り向かずにぼそっと洩らされたそんな言葉に頷き、つないだ手を握り直した。
今の自分に出来る最大級の笑顔を作ってビールを飲み干す。
運ばれてきた料理は変わらないメニュー。
雅紀の大好きなサイコロステーキとホッケの開き、私のお気に入りのエビマヨとサラダ。
魚の骨を毛嫌いして手をつけない私に、
「好き嫌いは許さないよ」
そう言いながらいつものように身をほぐして取り分けてくれる。
大嫌いなしいたけを雅紀のお皿にこっそりと移すと、苦笑いで食べてくれた。
店を出て自転車を動かそうと鍵を差し込むものの上手くいかない。
お会計を終えた雅紀が横から鍵を取るとあっという間に解錠してくれた。
「酔っ払っちゃいました」
そういって顔を見上げるとぎゅっと左手を握り歩き始めた。
「まあちゃん? 私の家こっちじゃないよ」
そう小首をかしげながら問いかけると、
「今日はもっと一緒にいたい」と言った。
振り向かずにぼそっと洩らされたそんな言葉に頷き、つないだ手を握り直した。
