夕食後、見上げた夜空は街灯の明るいホテル内でも見たことないような星で埋め尽くされていた。
「もっと暗いとこだったら天の川見えるかもよ」
「そうだねー」
レストランから部屋へと戻る整備された遊歩道で立ち止まり空を見上げる。
「今から行ってみる?」
そんな提案も全くの交通手段もない島ではホテルから出ることは不可能に思えた。
すると夕食の間私達のテーブルについていてくれたウエートレスさんが近づいてきた。
「ほんとうに全く光のない所で見る小浜の星は最高なんですよ」
同じように空を見上げながら教えてくれる。
「突然ごめんなさい。でもお二人があまりにも… なんていうか新婚さんですか?」
「いいえ」
新婚、その響きに妙に恥ずかしくなってしまう。
「よかったら」
そっと小さな鍵が差し出された。
「???」
「隣接するゴルフ場のカートのカギです。よかったらそれで船着場まで行って来て下さい。」
『えっ?』
雅紀と二人で顔を見合わせた。
「お二人がおっしゃるように天の川が見えますから」
状況が理解できないままキーを受け取った。
「きっと忘れられない思い出になりますよ」
そんな言葉に即されるようにカートに乗り込みホテルを後にした。
「もっと暗いとこだったら天の川見えるかもよ」
「そうだねー」
レストランから部屋へと戻る整備された遊歩道で立ち止まり空を見上げる。
「今から行ってみる?」
そんな提案も全くの交通手段もない島ではホテルから出ることは不可能に思えた。
すると夕食の間私達のテーブルについていてくれたウエートレスさんが近づいてきた。
「ほんとうに全く光のない所で見る小浜の星は最高なんですよ」
同じように空を見上げながら教えてくれる。
「突然ごめんなさい。でもお二人があまりにも… なんていうか新婚さんですか?」
「いいえ」
新婚、その響きに妙に恥ずかしくなってしまう。
「よかったら」
そっと小さな鍵が差し出された。
「???」
「隣接するゴルフ場のカートのカギです。よかったらそれで船着場まで行って来て下さい。」
『えっ?』
雅紀と二人で顔を見合わせた。
「お二人がおっしゃるように天の川が見えますから」
状況が理解できないままキーを受け取った。
「きっと忘れられない思い出になりますよ」
そんな言葉に即されるようにカートに乗り込みホテルを後にした。
