キャンドルに火を灯し、薄暗くも温かな光に包まれ壁一面窓ガラスになっているところから夜空を見上げた。
せっかくのクリスマスイブなのに今日は雪を見る事はできなさそうだ。
直ぐ隣に立つ朝陽も静かに夜空を眺めている。
隣に立つ朝陽に別れを告げられ、私は「分かった」という一言しか返す事が出来なかった。
別に大好きだった訳じゃない。
でも隣にいることが当たり前の様に感じていた。
当たり前に感じながらも、片時も忘れられない別の彼がいる私は最低な女かもしれない。
『人を――殺してしまったんだ――』
「――殺した?どういう事」
いつも穏やかで滅多に怒る事のない朝陽から、そんな事を言われるとは思っていなかった。
でも彼の横顔は真剣で、冗談なんかではない事を物語っていた。
『浮気してたんだ』
「――うん、知ってる」
朝陽は驚いた顔を向け、申し訳なさそうに目を伏せた。
目を伏せたまま朝陽は話を進めた。
そんな朝陽を見ていられず、私は目を背ける様に夜空に浮かぶ星を眺めた。
せっかくのクリスマスイブなのに今日は雪を見る事はできなさそうだ。
直ぐ隣に立つ朝陽も静かに夜空を眺めている。
隣に立つ朝陽に別れを告げられ、私は「分かった」という一言しか返す事が出来なかった。
別に大好きだった訳じゃない。
でも隣にいることが当たり前の様に感じていた。
当たり前に感じながらも、片時も忘れられない別の彼がいる私は最低な女かもしれない。
『人を――殺してしまったんだ――』
「――殺した?どういう事」
いつも穏やかで滅多に怒る事のない朝陽から、そんな事を言われるとは思っていなかった。
でも彼の横顔は真剣で、冗談なんかではない事を物語っていた。
『浮気してたんだ』
「――うん、知ってる」
朝陽は驚いた顔を向け、申し訳なさそうに目を伏せた。
目を伏せたまま朝陽は話を進めた。
そんな朝陽を見ていられず、私は目を背ける様に夜空に浮かぶ星を眺めた。