「梓は朝陽の事、憎くてしょうがないよね――」
「――うん」
「私の事も憎――」
「そんな訳ないじゃないッッ!!」
凄い勢いで言葉を遮られ驚いた。
梓の目には涙がうっすらと滲んでいた。
「美咲は何も知らなかったんだしそれを言うなら私の方だよ。涼子が――妹がきっと美咲にたくさん嫌な思いをさせてたと思う。本当にごめんね」
私は何も言えなかった。
その時の感情を今はもう持ち合わせていないから。
副社長室のドアが開き、鞄を持った秋が出てきた。
私たちの雰囲気を見てどういう話をしていたのか何となく感じ取ってくれたみたいだ。
『急用があれば連絡してくれ。大林会長から連絡があれば急用でなくても電話してくれ』
「かしこまりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
私につられるように梓も頭を下げ、そんな私たちを見て秋は微笑み部屋を出ていった。
秋が外出して直ぐに梓も仕事に戻っていった。
「――うん」
「私の事も憎――」
「そんな訳ないじゃないッッ!!」
凄い勢いで言葉を遮られ驚いた。
梓の目には涙がうっすらと滲んでいた。
「美咲は何も知らなかったんだしそれを言うなら私の方だよ。涼子が――妹がきっと美咲にたくさん嫌な思いをさせてたと思う。本当にごめんね」
私は何も言えなかった。
その時の感情を今はもう持ち合わせていないから。
副社長室のドアが開き、鞄を持った秋が出てきた。
私たちの雰囲気を見てどういう話をしていたのか何となく感じ取ってくれたみたいだ。
『急用があれば連絡してくれ。大林会長から連絡があれば急用でなくても電話してくれ』
「かしこまりました。お気をつけて行ってらっしゃいませ」
私につられるように梓も頭を下げ、そんな私たちを見て秋は微笑み部屋を出ていった。
秋が外出して直ぐに梓も仕事に戻っていった。


