**********
大学の後輩の翔太からある晩連絡がきた。
今度俺の秘書たちと飲むから一緒にどうかという連絡だった。
俺が参加すれば場の雰囲気を壊してしまう事は重々承知していたが、それでも彼女がいると聞いて断る事はできなかった。
俺は秘書である大野 美咲に惹かれている。
立場上宜しくはないが、一度芽生えてしまった気持ちを押さえ込むなど俺には到底できそうになかった。
彼女には同棲している彼がいて、それでも傍にいられるだけで幸せなどと思える程に愛してしまった。
この歳になってなんて青臭い考えなんだと自分自身が滑稽で堪らなかった。
だが彼女の手首の痣、そして泣いた後の揺れ動く潤んだ目を見て彼女を一番傍で支えられる存在になりたいと思った。
彼女の今の状況を聞いて、その思いは更に強いものへと変わった。
気持ち任せに想いを伝えたのはいったいいつぶりだっただろうか。
俺の告白を断れば気まずい中仕事をしなければならなく彼女が、断るはずがないという考えが少なからずあった。
俺は自分の立場を利用したんだ。
ずるい男だと罵られようと、俺は美咲がほしかった。
大学の後輩の翔太からある晩連絡がきた。
今度俺の秘書たちと飲むから一緒にどうかという連絡だった。
俺が参加すれば場の雰囲気を壊してしまう事は重々承知していたが、それでも彼女がいると聞いて断る事はできなかった。
俺は秘書である大野 美咲に惹かれている。
立場上宜しくはないが、一度芽生えてしまった気持ちを押さえ込むなど俺には到底できそうになかった。
彼女には同棲している彼がいて、それでも傍にいられるだけで幸せなどと思える程に愛してしまった。
この歳になってなんて青臭い考えなんだと自分自身が滑稽で堪らなかった。
だが彼女の手首の痣、そして泣いた後の揺れ動く潤んだ目を見て彼女を一番傍で支えられる存在になりたいと思った。
彼女の今の状況を聞いて、その思いは更に強いものへと変わった。
気持ち任せに想いを伝えたのはいったいいつぶりだっただろうか。
俺の告白を断れば気まずい中仕事をしなければならなく彼女が、断るはずがないという考えが少なからずあった。
俺は自分の立場を利用したんだ。
ずるい男だと罵られようと、俺は美咲がほしかった。


