『美咲ちゃん』
「えっ?」
副社長と翔太君が話をしているところをボーっと見ていたら、急に名前を呼ばれてビックリした。
『梓ちゃん元気にしてる?』
「梓?うん、元気だよ」
『そっか』
どこか歯切れの悪い翔太君を見てもしやと思った。
こういう時の女の勘は当たると思う。
「梓も誘ってまたみんなで飲もうよ。梓に予定聞いて大丈夫な日連絡するから」
『本当!?俺も連絡するよ!!』
嬉しそうに笑う翔太君は凄く可愛かった。
私よりも年上の男性に可愛いなんて失礼かもしれないけど、男も女も恋をすると可愛くなるような気がする。
副社長への想いを自覚し始めた私はみんなの目にはどう映ってるんだろう。
副社長の目には――どう、映ってるのかな――――。
副社長が翔太君に『近い内に連絡する』というと、窓がしめられ車はまた走り始めた。
それから和菓子店に着くまでの間、特に私たちに会話はなく静かだった。
でもその空間でさえも心地よく、この時間が終わらなければいいのにと思った。
「えっ?」
副社長と翔太君が話をしているところをボーっと見ていたら、急に名前を呼ばれてビックリした。
『梓ちゃん元気にしてる?』
「梓?うん、元気だよ」
『そっか』
どこか歯切れの悪い翔太君を見てもしやと思った。
こういう時の女の勘は当たると思う。
「梓も誘ってまたみんなで飲もうよ。梓に予定聞いて大丈夫な日連絡するから」
『本当!?俺も連絡するよ!!』
嬉しそうに笑う翔太君は凄く可愛かった。
私よりも年上の男性に可愛いなんて失礼かもしれないけど、男も女も恋をすると可愛くなるような気がする。
副社長への想いを自覚し始めた私はみんなの目にはどう映ってるんだろう。
副社長の目には――どう、映ってるのかな――――。
副社長が翔太君に『近い内に連絡する』というと、窓がしめられ車はまた走り始めた。
それから和菓子店に着くまでの間、特に私たちに会話はなく静かだった。
でもその空間でさえも心地よく、この時間が終わらなければいいのにと思った。


