会議室のナイショの関係

香澄が出て行き、会議室にはまーくんと私、二人きり。

私を見るまーくんの表情、雰囲気全体から機嫌の悪さを感じ取れる。

社内とはいえ、久しぶりにまーくんと二人きりで会えたのに……

どうしたら、まーくんは機嫌を直してくれるだろう。


「ま、まーくん……」

「なぁ、紗和……」


声を掛けたと同時に、まーくんも口を開く。


「あっ……、何?」

「いや、紗和から言えよ」


まーくんにそう言われたけど。

私はただ、まーくんの機嫌が直って欲しくて。

どうしたらいいのかわからずに声を掛けただけ。

だから、「言え」と言われても困ってしまう。


私はまーくんを見つめたまま黙っていると


「何を言おうとした?」


まーくんは私の近くまで来て、私の側の椅子に腰を掛ける。

そして、私をじっと見る。


「何ってわけじゃないんだけど……」


そこまで言って、私は口ごもる。

だけど、まーくんは私の言葉を待つかのように、じっと私を見つめたまま。