「紗和を見ていると、好きな気持ちが抑えられなくなってきた」
そして、まーくんは左手で私の腕を掴む。
「でも、例え紗和と付き合える事になったとしても、俺は忙しいから、きっと紗和に寂しい思いをさせる。だから、今は気持ちを伝えず、でも、時間がある限り紗和の側に居られたらそれでいいと思っていた。だけど……」
私の腕を掴むまーくんの手の力がだんだん強くなっていく。
「紗和、いつも会議の時、お茶を出してくれるだろ?その時、紗和は無意識なんだろうけど、お茶を出す時、他のヤツにも笑い掛けていて。そんな姿を見て、ムカついていた。会議に出ているヤツの中には、紗和の事を狙っているヤツもいるから。お茶を受け取るフリをして、紗和の手に触れるヤツらの事が許せなかった」
私の事を狙っている人はいないと思うし、それはまーくんの考え過ぎだと思うけど。
でも、言われてみれば、お茶を出す時に手が触れたりする事もあるような気がする。
だけど、それはたまたま触れてしまっただけで、私は特に気にしていなかった。
「もう気持ちを隠す事なんて出来ない。俺は紗和の事が好きなんだ。なぁ、紗和……。俺の事、好きになって」
まーくんは私の目の高さまでかがみ、まっすぐ私を見る。
ずっと子供扱いされていたし、まーくんは私の事をいつまでたっても子供だと思っていると思っていた。
だから、“友達の妹”なくらいにしか思われていないと思っていた。
だけど……
私の事、好きだと想ってくれていたの?
そして、まーくんは左手で私の腕を掴む。
「でも、例え紗和と付き合える事になったとしても、俺は忙しいから、きっと紗和に寂しい思いをさせる。だから、今は気持ちを伝えず、でも、時間がある限り紗和の側に居られたらそれでいいと思っていた。だけど……」
私の腕を掴むまーくんの手の力がだんだん強くなっていく。
「紗和、いつも会議の時、お茶を出してくれるだろ?その時、紗和は無意識なんだろうけど、お茶を出す時、他のヤツにも笑い掛けていて。そんな姿を見て、ムカついていた。会議に出ているヤツの中には、紗和の事を狙っているヤツもいるから。お茶を受け取るフリをして、紗和の手に触れるヤツらの事が許せなかった」
私の事を狙っている人はいないと思うし、それはまーくんの考え過ぎだと思うけど。
でも、言われてみれば、お茶を出す時に手が触れたりする事もあるような気がする。
だけど、それはたまたま触れてしまっただけで、私は特に気にしていなかった。
「もう気持ちを隠す事なんて出来ない。俺は紗和の事が好きなんだ。なぁ、紗和……。俺の事、好きになって」
まーくんは私の目の高さまでかがみ、まっすぐ私を見る。
ずっと子供扱いされていたし、まーくんは私の事をいつまでたっても子供だと思っていると思っていた。
だから、“友達の妹”なくらいにしか思われていないと思っていた。
だけど……
私の事、好きだと想ってくれていたの?

