「ねぇ、“ずっと”って?」
「あぁ、それな……。初めて会ったのは、紗和が小学生の頃だろ?」
私は頷く。
「その頃は、さすがに“可愛い妹”くらいにしか思っていなかった。だけど、俺が、社会人になった頃かな?友達と楽しそうに歩いている紗和を偶然見かけたんだ。
昔から可愛いとは思っていたけど、高校生になってちょっと大人っぽくなった紗和の笑顔を見たら、何かドキッした。今までの紗和に対する感情とは違う感情が出てきたんだ。
だけど、その頃、俺も入社したばっかりだし、仕事覚えるのに必死で恋愛なんてしているヒマなんてなかった。だから、その時感じた違和感を特に気にしていなかった。
だけど、俺の中にはずっと紗和がいた。
そしたらさ、偶然、紗和がうちの会社を受けに来ていて……。面接に来ていた紗和を見付けた時、すごく嬉しかった。紗和が受かれば一緒に働けるって。その時に気付いたんだ。紗和に対する昔と違う気持ちを。
その時も忙しいといえば忙しかったけど、少しずつでも俺の存在を紗和にアピールしていこう、って思っていた」
まーくんは私をまっすぐ見つめたまま続ける。
「でも、親父が倒れてさ……。今はもう元気になっているから、親父は大丈夫だけど。まぁ、それで、予定より早く俺が会社を継ぐ事になって。今まで以上に頑張らなきゃいけないようになって……。だから、また、恋愛をしているヒマなんてないと思っていたんだけど……」
そこまで言うと、まーくんは大きく息を吸う。
「あぁ、それな……。初めて会ったのは、紗和が小学生の頃だろ?」
私は頷く。
「その頃は、さすがに“可愛い妹”くらいにしか思っていなかった。だけど、俺が、社会人になった頃かな?友達と楽しそうに歩いている紗和を偶然見かけたんだ。
昔から可愛いとは思っていたけど、高校生になってちょっと大人っぽくなった紗和の笑顔を見たら、何かドキッした。今までの紗和に対する感情とは違う感情が出てきたんだ。
だけど、その頃、俺も入社したばっかりだし、仕事覚えるのに必死で恋愛なんてしているヒマなんてなかった。だから、その時感じた違和感を特に気にしていなかった。
だけど、俺の中にはずっと紗和がいた。
そしたらさ、偶然、紗和がうちの会社を受けに来ていて……。面接に来ていた紗和を見付けた時、すごく嬉しかった。紗和が受かれば一緒に働けるって。その時に気付いたんだ。紗和に対する昔と違う気持ちを。
その時も忙しいといえば忙しかったけど、少しずつでも俺の存在を紗和にアピールしていこう、って思っていた」
まーくんは私をまっすぐ見つめたまま続ける。
「でも、親父が倒れてさ……。今はもう元気になっているから、親父は大丈夫だけど。まぁ、それで、予定より早く俺が会社を継ぐ事になって。今まで以上に頑張らなきゃいけないようになって……。だから、また、恋愛をしているヒマなんてないと思っていたんだけど……」
そこまで言うと、まーくんは大きく息を吸う。

