『本当、むかつく。』





次の瞬間、







『いやぁーー!!!』







慎司はナイフをふりあげ
私の腕を掴んでいた
野坂の腕を切りつけた。









『………っ、大丈夫っ

かすっただけ。』









『俺の桜に
触らないでくれる?』





そして私はもう
慎司の腕のなかにいた。

逃げられない、
そう思わずにはいられなかった。