またこの二人に 見られてしまった。 見てみぬフリをしてくれれば いいのになんでっ…。 慎司はカンがいい。 どうやってこの場を 切り抜けるか考えていたら 慎司は野坂に掴みかかり、 そして次の瞬間 拳を振り上げた。 『…や!だめっ!!』 私はとっさに二人の間に 割って入った。 『桜?……この男を かばうのか?』