本当の幸せ







『どういうことだ。』




結城が聞いた。






『あの子が、
なんでいつも
一人でいるかわかる?』




よく分からない質問に
俺たちは首をふる。




『あの子は本当は
あんな子じゃないの。
もっと明るくて、優しくて…
なのに……』



そこまで言って彼女は
悔しそうに下唇を噛んだ。





『……なのに?』




俺が聞くと、




『……………これ以上は
言えない。』






『『はっ!?』』