『あ、あの… 何があったの?』 『…………桜。』 直人が急に何か言いたそうに 真っ直ぐ私を見つめてきた。 『なっ、なにっ!』 絶対私の顔真っ赤だ。 『…………いや、 なんでもない。』 『……え?』 『ごめん。 ちょっとケンカしただけ。 びびらせてごめんな、 じゃ、先いくわ。』 そう言って直人は 教室に戻ってしまった。