『あーやっと一周 終わったぜ。』 『なによ! その嫌みな言い方!』 俺らが先に乗っていたから 後から降りてきた 結城と沙奈が 俺らに近寄ってくる。 『直人ーこいつまじ うるさかったんだけど。』 『………あぁ。』 あんな話をしたあとに 結城とどうやって 顔をあわせればいいか 分からなかった。 『?………どした?』 『いや、別に。』 『なんかあった?』 『なんか酔ったみてぇ。』 そう言って笑った。 『観覧車で酔うとか バカだろお前っ。』 そう言って結城も笑った。