『さっきから
黙って聞いてれば…

桜の前に現れるな?
彼氏の俺がなんで
そんなこと言われなきゃ
いけないわけ?

そんなにみんな
桜が好きなら
ここで桜を殺すよ。

俺だけのものじゃない
桜なんてもういらない。』





『やめろ慎司君っ!』




パパが叫んだ。




『いやぁー!!』




ずっと泣いていた
ママも叫んだ。





そして慎司はナイフを
振り上げた。