というのも…… この車は、社会人になり、私が初めて購入した車だからだ。 もちろん…… 収入のない私に支払う余裕などはないから、半分、親に甘えさせてもらった代物だ。 おまけに…… この車を頻り(しきり)に勧めたのが、他でもない隼人だった――。 ドイツ車は、質実剛健で確かなこと。 小柄な私に取り回しのしやすいこと。 オシャレで可愛いこと。 これらを兼ね備えた車―― それが愛車である、赤のPoloに決めた決定的な要因だった。