その後のことは、あまり覚えていない。 気付いたら、運転席には風船のように大きく膨らんだエアバッグが作動していた。 写真でしか見たことのないエアバッグに、ただただ驚きながらも、自分の体が無事であることを冷静に直視できた。 そして、なぜか斜めに傾いている車体。 窓の外を見ると、車は中央分離帯のコンクリートの塊の上に乗り上げられていた。 騒然とする沿道。 遠くから聞こえるパトカーのサイレンの音。 この状況からかなりの衝撃があったことは、間違いなかった。