郁人の胸の中は、とても温かく心地よかった。 春の陽だまりに包まれているような。 そんな暖かさに、より一層幸せを感じた。 カーテン越しから漏れる春の陽射しがキラキラと輝いている。 足下では、飼い猫のミーが、毛足の長いふかふかしたマットの上で気持ちよさそうに寝そべっている。 「奈緒、ずっと俺の傍にいてくれよ」 「うん」 目と目を合わせた瞬間、どちらともなく唇を重ね、誓いのキスを交わした。 ――…これからもよろしくね。 《完》