彼と彼女と彼の事情




それから2ヶ月後――


季節は色とりどりの紫陽花の花が咲く、梅雨を迎えていた。


『――彼女がジューンブライドがいいって言うんだよ』


隼人は、宣言通り6月に結婚式を済ませた。 


小雨が降り注ぐ中、チャペルで式を挙げた二人。


今年は空梅雨で、前日まで雲ひとつない晴天が続いていたというのに……。


やっぱり、隼人は雨男のようだ。 


式に参列した郁人に話を聞くと「二人ともお似合いだった」って!


新婦さんはもちろんだけど、隼人も『馬子にも衣装』という諺の通り、タキシード姿がキマッテいたとか。 

長身の彼女に合わせ、7センチヒールの靴を履いたのには笑ってしまったけれど……。