普段なら人の込む閉店時間の銀行。
会社の制服を着た女性や背広姿の男性、お年寄りなどいろんな人が台で書類に記入したりソファーで順番を待ってたりする。
だけど今私の目の前にある光景はちょっと違った。
確かにOL風の女性やサラリーマン風の男性もいればお年寄りもいる。
ただ、みんな立ち上がり同じ方を向いて手を上げていた。
それは窓口の銀行員も同じで、皆静かに同じ方を向いている。
私は皆が向ける視線の先を見てみた。
黒い野球帽のようなものを被り、サングラスにデカいマスクで顔を隠した2人組の男性と思しき人が手に何かを持ってお客さんや銀行員に向けている。
あれは…
「お前!
手を上げろって言ったのが聞こえなかったのか!?」
その罵声が私に向けられたと気付くのに、少し時間がかかった。
2人組のうち1人が、私に何かを向けたまま近付いてきてようやくハッとしたのだ。
何かって…あれは…
拳銃じゃない!?
会社の制服を着た女性や背広姿の男性、お年寄りなどいろんな人が台で書類に記入したりソファーで順番を待ってたりする。
だけど今私の目の前にある光景はちょっと違った。
確かにOL風の女性やサラリーマン風の男性もいればお年寄りもいる。
ただ、みんな立ち上がり同じ方を向いて手を上げていた。
それは窓口の銀行員も同じで、皆静かに同じ方を向いている。
私は皆が向ける視線の先を見てみた。
黒い野球帽のようなものを被り、サングラスにデカいマスクで顔を隠した2人組の男性と思しき人が手に何かを持ってお客さんや銀行員に向けている。
あれは…
「お前!
手を上げろって言ったのが聞こえなかったのか!?」
その罵声が私に向けられたと気付くのに、少し時間がかかった。
2人組のうち1人が、私に何かを向けたまま近付いてきてようやくハッとしたのだ。
何かって…あれは…
拳銃じゃない!?

