「お客様、恐れ入ります。
閉店の時間になりましたので、あちらのドアからお帰り下さい」
私がATM用の自動ドアから出ようとすると、銀行員のお姉さんにそう声をかけられた。
銀行って言うのは15時に一旦締め切って、中にいるお客さんだけ対応して後に閉店させるのだ。
もちろん銀行員はこの後も仕事がある。
むしろそっちの方が大変かも。
「あ、はい…」
本当だったら、私も明日からこの銀行員のお姉さんになってたかもしれないかと思うと…また泣けてくる。
いいもんいいもん。
まずは本屋さんで頑張るもんね。
心の中でそう言いながら、私は銀行員のお姉さんが指示するよう一旦窓口の方へ向かった。
ATMと窓口を繋ぐ自動ドアを通った瞬間。
「お前ら全員手を上げろ!!」
室内に響き渡る罵声に驚いて、歩いていた足がピタッと止まった。
「動くな!!
ちょっとでも動いてみろ!撃ち殺すぞ!!」
何が起こったのか、私にはすぐに理解が出来なかった。
閉店の時間になりましたので、あちらのドアからお帰り下さい」
私がATM用の自動ドアから出ようとすると、銀行員のお姉さんにそう声をかけられた。
銀行って言うのは15時に一旦締め切って、中にいるお客さんだけ対応して後に閉店させるのだ。
もちろん銀行員はこの後も仕事がある。
むしろそっちの方が大変かも。
「あ、はい…」
本当だったら、私も明日からこの銀行員のお姉さんになってたかもしれないかと思うと…また泣けてくる。
いいもんいいもん。
まずは本屋さんで頑張るもんね。
心の中でそう言いながら、私は銀行員のお姉さんが指示するよう一旦窓口の方へ向かった。
ATMと窓口を繋ぐ自動ドアを通った瞬間。
「お前ら全員手を上げろ!!」
室内に響き渡る罵声に驚いて、歩いていた足がピタッと止まった。
「動くな!!
ちょっとでも動いてみろ!撃ち殺すぞ!!」
何が起こったのか、私にはすぐに理解が出来なかった。

