「あの…強盗さん…」
ずっと黙ってその様子を見ていた私は、かすれた声で言った。
それに対し、チラッと視線を向ける事で強盗犯は返事の代わりをする。
「あの、喉…渇いちゃって…」
あんパンをもらったからお腹は満たされたけど、何の水分も口にしてないとやっぱり喉は渇く。
こんな山小屋で水道なんかないとは思うから我慢はしてたけど、一応…一応言ってみた。
だけど強盗犯は何の反応もせず、私の言う事は無視した。
電波の悪いラジオのアンテナをいじり、ニュースに集中してるみたいだ。
…やっぱりダメか。
人質だもん、そんなあれこれワガママきいてもらえる筈もないよね。
私はふてくされたように、床にゴロンと横になった。
「…?」
頭もとに何か触れた。
首を上げて見てみると、クリーム色の毛布が畳んで床に置いてあった。
ランプの灯りで反射した色だから、本当にクリーム色なのか白色なのかははっきりわからないけど。
ずっと黙ってその様子を見ていた私は、かすれた声で言った。
それに対し、チラッと視線を向ける事で強盗犯は返事の代わりをする。
「あの、喉…渇いちゃって…」
あんパンをもらったからお腹は満たされたけど、何の水分も口にしてないとやっぱり喉は渇く。
こんな山小屋で水道なんかないとは思うから我慢はしてたけど、一応…一応言ってみた。
だけど強盗犯は何の反応もせず、私の言う事は無視した。
電波の悪いラジオのアンテナをいじり、ニュースに集中してるみたいだ。
…やっぱりダメか。
人質だもん、そんなあれこれワガママきいてもらえる筈もないよね。
私はふてくされたように、床にゴロンと横になった。
「…?」
頭もとに何か触れた。
首を上げて見てみると、クリーム色の毛布が畳んで床に置いてあった。
ランプの灯りで反射した色だから、本当にクリーム色なのか白色なのかははっきりわからないけど。

