さすがに仲間の到着が遅いと、茶髪の強盗犯も心配になってきたようだった。
そして、しきりに身体中のポケットに手を入れ、何かを探し始めた。
「あれ、おかしいな」
全身のポケットにない事を確認した強盗犯は、今度は床に落ちてないか身をかがめて探し出した。
「車に乗った時は確かにあったんだが……あ、そうか」
強盗犯は私の顔をチラッと見た。
何だろう。
「あの急カーブの勢いで落ちたに違いないな。
クソッ、連絡も出来ねぇのかよ」
急カーブの勢い…?
あ。
ここに来る途中の車内、急カーブの遠心力で茶髪の強盗犯と身体を重ねるようにシートに倒れた時の事だ。
落ちたとか連絡出来ないって…きっとケータイの事を言ってるんだ。
なかなか来ない仲間にケータイで連絡しようと思ってたのね。
そして、しきりに身体中のポケットに手を入れ、何かを探し始めた。
「あれ、おかしいな」
全身のポケットにない事を確認した強盗犯は、今度は床に落ちてないか身をかがめて探し出した。
「車に乗った時は確かにあったんだが……あ、そうか」
強盗犯は私の顔をチラッと見た。
何だろう。
「あの急カーブの勢いで落ちたに違いないな。
クソッ、連絡も出来ねぇのかよ」
急カーブの勢い…?
あ。
ここに来る途中の車内、急カーブの遠心力で茶髪の強盗犯と身体を重ねるようにシートに倒れた時の事だ。
落ちたとか連絡出来ないって…きっとケータイの事を言ってるんだ。
なかなか来ない仲間にケータイで連絡しようと思ってたのね。

