あんパンを食べ終わると、また小屋の中では沈黙が始まった。
聞こえてくるのは、つけっぱなしのラジオのニュースだけ。
銀行強盗のニュースはあれ1回切りで、その後は他の小さな事件やら地域の微笑ましいニュースばかりだった。
多分、この銀行強盗の事件で新しい展開はまだないんだろう。
それもそうだろう。
犯人の1人と人質の私は、ずっとこの山小屋の中に居るんだから。
そういえば…もう1人の強盗犯はどうなったんだろうか。
「…遅いな。
まさか捕まったとか…」
茶髪の強盗犯は、小屋のドアを時折開けては外の様子を見ている。
その様子を見るからに、恐らくもう1人の強盗犯を心配しているんだと思う。
車から降りる際、
撒いたら行く。
先に行って待ってる。
そんなやりとりをしていたような気がした。
うん、確かそう。
だからもう1人の強盗犯は、この山小屋に来る筈なんだ。
聞こえてくるのは、つけっぱなしのラジオのニュースだけ。
銀行強盗のニュースはあれ1回切りで、その後は他の小さな事件やら地域の微笑ましいニュースばかりだった。
多分、この銀行強盗の事件で新しい展開はまだないんだろう。
それもそうだろう。
犯人の1人と人質の私は、ずっとこの山小屋の中に居るんだから。
そういえば…もう1人の強盗犯はどうなったんだろうか。
「…遅いな。
まさか捕まったとか…」
茶髪の強盗犯は、小屋のドアを時折開けては外の様子を見ている。
その様子を見るからに、恐らくもう1人の強盗犯を心配しているんだと思う。
車から降りる際、
撒いたら行く。
先に行って待ってる。
そんなやりとりをしていたような気がした。
うん、確かそう。
だからもう1人の強盗犯は、この山小屋に来る筈なんだ。

