3億円のキケンな恋

ロープを持って近付く強盗犯は私の言葉を無視して、私の手首を掴んだ。



「ま 待って!あの…!
………トイレ、行かせて…」



恥ずかしいやら何やらわからない。

でももうずっと前から我慢してるもの。


いい加減下腹部がパンパンで苦しいって言うより痛い…。



「…お前、人質って立場わかってんのか?」



ようやく茶髪の強盗犯は返事をしてくれた。



「逃げたりしないから…お願い…。
も…限界なの…」



こんなにも我慢した事なかったから、初めての苦痛に涙さえ滲んできた。


そんな私の表情を見てわかってくれたのか、強盗犯はロープをとりあえず置いてくれた。


よかった。

もうこれ以上、本当に無理だもん…。



だけど強盗犯の返した言葉は、私を驚愕させるものだった。



「こんな所にトイレなんかあるわけねぇだろ。
仕方ねぇから外まで付き合ってやるよ」