3億円のキケンな恋

次に視界が開けた時に目に入ったのは、白い天井だった。


別に気を失ったとかじゃないハズ。


ただ目の前が真っ白になって、気が付いたら私…


「!」



私は床に尻餅をついていて、身体を店長さんに起こされていたのだった。


「わっ私、あれ?
すみませんっ」



急いで身体を起こして立ち上がると、店長さんは心配そうに私の顔を覗き込んだ。



「相沢さん、やっぱり今日は帰った方がいい。
ゆっくり休んで、体調が万全になったらまた来てくれたらいいから…」


別に病気なんかじゃない。

ただ、さっきの速報に動揺してしまっているだけ。


だけど本当は今すぐ帰って強盗さんの顔を見たい。



「相沢さんには今後長くここに居て欲しいから。
後はパートさんとぼくで何とかするから大丈夫。
そんな身体で初日から無理しちゃいけないよ」


「…すみません」



本当の初日は今日じゃないんだけどね。


それでも私を大事にしてくれる店長さんに私は感謝しながら、今日は…早退させてもらう事にした。