3億円のキケンな恋

「南は…まだ来てないか」



ボソッと強盗犯は何かを呟いた。


古めかしい木で造られた小屋。


カビだか植物だかわからないものがまとわりついてるドアを、強盗犯は小さな南京錠を外し開けた。



ギィギィなるドアを潜り、強盗犯はすぐ側にあったランプを灯した。


いくら小さな小屋ったって、ランプの灯りくらいじゃ普通の家の明かりに比べたら全然暗い。


小屋の中はよく見えないけど、ダンボールみたいな箱やらちょっとした毛布やらが散らばっているだけだ。


強盗犯は私に銃口を向けたまま何か部屋の物を取り出した。

それは…太くて丈夫そうないわゆるロープというものだ。


わかってる。

あれで私の身体の自由を奪おうとする事を。



「あ あの…」



でもその前に、これだけは言わなきゃ。