3億円のキケンな恋

「じゃあこれが、従業員用のロッカーにエプロン。ここが一応休憩室にもなるので、お昼はここを利用しなさいね」



「あ、はぁい」



店長さんに案内されて、仕事に入る為のアレコレを教わる。


休憩室にはロッカーと、小さなテーブルにテレビまである。


どうやら従業員は殆どがパートさんみたいで、店開けやラストの店閉めをする僅かな人だけが正社員らしい。


私もすぐに店開けを担当するみたいで、店長さんにお店のカギも預かった。



「朝から入ってくれる人が相沢さんを除いたらあと1人しかいなくてね、いや本当に助かったよ」



「今日はその人はお休みですか?」



「あぁそうだね。
ずっと朝から出てもらってるから、今日は久しぶりに休んでもらってるよ」



結構人手が足りないんだ。

だから私でもすんなり面接受かったのかなぁ。

うぅむ。