3億円のキケンな恋

更にしばらく歩くと外は殆ど陽が落ちて、すっかり夕方になってきた。


長い間ずっと掴まえられて歩かされて、いい加減精神も身体も限界だった。

何より、もう1つ限界な事が…。



「確かこの辺に………あった、あれだ」



視界まではっきりしなくなった私は、急に足取りが早くなった茶髪の強盗犯に半ば引きずられるように歩いた。



するとその先には、木々に囲まれたまるで山小屋のようなものが見えた。


私…あそこに連れて行かれるのか…。


歩いてばかりだったので、休めるのだったらこの際どこでもいいとさえ思えてきた。


それに、あそこまで行けばやっと出来るかもしれない。


………トイレ。





目の前までたどり着くと、古臭い感じが漂ってくるのがわかった。


そんなに大きくもないけど、何より…トイレの空間があるようには一見わからなかった。


まさか…ね。