3億円のキケンな恋

強盗さんがお風呂から出た後は、今度は私がお風呂に入る。



数日振りのお風呂!

シャワーでまず身体を流して、今までの汚れを軽く落とした。



「あ…」



腕と膝まわりに、赤い痕があった。


南に縛られてたロープの痕だ。



そっと触れると、まだジンと鈍く痛い。



…大丈夫。
もう、終わったんだから。



南に触られた部分を思い出した。


一瞬ゾクッとしたけれど、それももう終わった事。


イヤだった事は…早く忘れよう。


私は頭からシャワーをかけた。

頭も身体もいつもより念入りに、念入りに洗った。



もう全て終わった事。

後は私が忘れるだけ。



…あ、違うか。

世間ではまだ人質は犯人に捕まっている事になってるんだ。

あの事件はまだ解決してはいない。


決して終わったわけじゃないのよ。


私は…どちみち警察には行かないといけないのかな。


強盗さんをかくまっている状況の私。


まだ…何も終わったわけじゃないんだ…。