3億円のキケンな恋

「…お前、俺のどこが好きなんだよ。
俺には良いとこなんてねぇぞ」



「あるもん!
強盗さんの不器用なとことか、口の悪いとことか、ぶっきらぼうなとことか…!」



「全然褒めてねぇよ」



「でも、本当はスゴく優しいとことか。
まだ知らない部分もあるかもしれないけど、でも私はそんな強盗さんがスゴく好きなの!
…このまま永遠に別れちゃうなんてイヤだよ。
お願い、私の前から居なくならないで…!」




次第に潤んできた瞳。

そんな私を見つめてくれる強盗さん。



やっぱりダメなの?



被害者は犯罪者を好きにはなっちゃいけないなの?


この恋は…諦めなきゃいけないの…?




だんだんと目に溜まっていく涙。


それがドンっという衝撃でポロッと床にこぼれ落ちた。


その衝撃とは、強盗さんが私の身体をギュッと抱きしめてくれたものだった。