3億円のキケンな恋

「あ、じゃ、先にお風呂入れちゃうね。
適当に上がっててね」



私はバスルームへ行くと、お湯を沸かすスイッチを押して浴槽にお湯を入れた。



それから急いで戻ってみると、強盗さんはまだ玄関先で靴を脱いだまま突っ立ってる。




「…上がっていいのに」



「だから汚れるって言ったろ」



「じゃあ…お湯が溜まるまで脱衣所に居よっか。
そこなら汚れても掃除しやすいし」





洗濯機まで置いてあるから狭くなっている脱衣所に、私と強盗さんは立って浴槽のお湯が溜まるのを待った。



「………………」




「………………」





狭い所に一緒に居るなんて今まででも別に珍しい話じゃないのに、こう改まって側にいると緊張してきた。



そうだ。私、強盗さんの事好きって言っちゃったけど、まだその答えは聞いてない。



強盗さんは…どう思ったのかな…。


勢いよく浴槽にお湯が注がれていく音が脱衣所に響く。


ドキドキと鳴る私の心臓の音が、お湯の音で隠れて丁度良かったかもしれない…。