3億円のキケンな恋

「………オイ」



靴を脱いで中に上がる私に、強盗さんは玄関に立ったまま後ろから呼んだ。



「え?」



「…俺が中に入ったら、折角綺麗にしている部屋が汚れちまうぞ」



そういえば私も強盗さんも、何日もお風呂に入っていなければ、ある日は雨に打たれて砂にまみれたりもした。


はっきり言って今の私たちって、かなり汚い…かも。




「お風呂、入ろうか。
それと、今着てる服も洗濯するよ」



「…………………」



何も応えられなくなっている強盗さん。

あれ、怒ったのかな。



「…ダメ?」




「ダメっつーか…。
何でそこまで俺の為にするんだ?」



「何でって…強盗さんだって私の為に色々してくれたじゃない。
私だってしてあげたいんだもん」



いつの間にか好きになっていたの。

あんな目にあったのに。


ううん、あんな目にあったからこそ…なのかな。


フッと鼻で息を吐いた強盗さんは、靴を脱いで部屋に上がってくれた。