3億円のキケンな恋

「うち…この近くなの。
車、大丈夫だから来てよ。
お腹空いたよね。私何か作るから、一緒に食べよ」



「……………正気か?」



「もちろんよ!」



しばらく沈黙が続いた車内。

もうすぐうちのアパートに続く交差点に差し掛かる。



「そこ、左折してまっすぐがうちのアパートなの」



「………左折な」



強盗さんは私の指示する通り、ウインカーを左に出し左折した。



…強盗さん…。



左折した先の道を2~3分走ると、越したばっかりの私の住むアパートが見えてきた。




「あれだよ。あのアパートがそう。
車はすぐ前に置けるから…」



2階建て四世帯の小さなアパート。

私が住むのは、その1階の向かって左側の部屋。


その正面に、1部屋1台だけ置ける駐車スペースがあるのだ。



強盗さんは私の指示した場所に、車を停めてくれた。