3億円のキケンな恋


木の影でこっそり用を足すと、私は強盗さんについて歩いた。





しばらく一緒に山道を行くと、青い軽の車が駐車してあるのが見えた。


そこから先は、多少道らしい道がある。


多分、車で来れるギリギリの場所がここだったんだ。



その青い車まで来ると、強盗さんはポケットからカギを取り出して車のドアを開けた。


強盗さんはもちろん運転席に乗り込み、私はグルッと半周して助手席のドアを開けて乗った。



「…うひゃ~」



車の中は食べ物のクズやら雑誌やら新聞、脱ぎ捨てられた服などがあちこち散らばっていた。



「…俺の車じゃないからな。
文句なら南に言えよ」



「あ、これアイツの車なんだ」



そう言えば南は、強盗したお金をこの車に乗せてあの小屋まで行くみたいな計画を話していたかな。



「お前が送れって言うから、ちょっと借りるだけだからな」



「うん」



…今頃南はどうしてるかしら。

身体の自由を奪われたまま大金と小屋の中で、どうするのかな…。