強盗さんの肩に担がれたまま、しばらく山道を進んだ。
と言っても、私は強盗さんの背中側に頭が来てるので前が見えず、どこに向かっているのかとかさっぱりわからない。
まぁどうせこの山道、見えた所でみな同じように見えるだけなんだろうけど。
「……………」
強盗さんは私を担いで歩いている間、何も喋らなかった。
えっと、なんて声かけたらいいんだろう。
そして今度は、私はどこに連れて行かれるんだろう。
もしかして、これからは野宿…なんて、まさかね。
しばらく山道を歩いた辺りで、ようやく強盗さんはその歩みを止めた。
一度振り返り、来た道を見たようだった。
「…さすがにここまで来れば、あの体ですぐには追い付いて来ないだろうな」
そう言った強盗さんは、ようやく私の身体をおろした。

