3億円のキケンな恋

「ひゃっ!」



強盗さんは尻餅をついている私をヒョイと肩に担ぐと、小屋を出ようとした。


身体をロープでグルグル巻きにした南とお金を置いて。


え、行っちゃうんだ!
いいの!?



南がどこないと行ってって、本当に行っちゃうって事?。



「あ、私のバッグ…!」



だからって私だって南と一緒にこれ以上こんな所になんか居たくない。


まだ強盗さんにさらわれてた方がマシよ!


…だけど、とりあえず荷物だけは置いて行きたくないよね。



肩に担がれたまま壁際に置いたショルダーバッグの事を言うと、強盗さんは一旦踵を返して私のバッグを拾ってくれた。


その際、床に落ちたままになっていたナイフを見つけた強盗さんは、バッグと一緒にそれも拾った。



「これは返してもらうからな」



そう南に言った強盗さんは、今度こそ小屋を出た。



…私を連れて。