3億円のキケンな恋

私を無視して残りのカップ麺を平らげた南は、カップのゴミをそこら辺に放り投げて捨てた。



「ふー…」



南は私に見せつけるようにお腹をさすりながら息を吐いた。


とことんイヤな奴!



私がそっぽを向いていると、南はナイフを持ったまま私の側まで来た。



「…!」



私を…今殺そうっての!?


グッと唇を噛み締めたままナイフの方に視点を合わせていると、南は私の顔の真ん前に近付きじろじろと見てきた。



「ふ~ん…」



な 何なのよ。
あまり近寄って見られると気持ち悪いじゃない。


間近で見てしまった南の顔は強盗さんと同じく30代のようだけど、強盗さんと違って南は人相は悪い。

イヤな性格をそのまま表してるって言っても過言じゃないわね。


服装は強盗に入った時の黒っぽい感じのものとは反対の白っぽいものを着ているのは、印象を変える為に着替えたんだろう。



「…悪くねぇな」



散々私をなめるように見回した南は、何かを考えついたようだった。