3億円のキケンな恋




うつら うつら…




ぼやけた視界がだんだんとクリアになっていって、ようやく目が覚めてきた。



壁から差し込む陽の光を見たのはここに来て何回目だっけ。



そうか。

また今日もここで朝を迎えたんだ…。



決してまともには眠れていない。

頭だってちょっぴり痛いもん。


だけど…生きて朝陽を眩しく思えるるだけで、幸せなのかもしれないなぁ。


だって今日には…私はこの世からいなくなってるかもしれないんだもの。



ふと、南の様子をと小屋の中を見回してみた。



すると、昨日私がパン粥を作った小鍋にカセットコンロでお湯を沸かしている。



すぐ側には蓋の開いたカップ麺が1つ。



「………………」



何も言う気にならない。


とても同じ人間だとは思えないわ。



私の視線に気付いた南だったけど、相変わらず私には無視を決め込んでいたようだった。


私だってもうコイツと話すのはイヤ!

何言われたって、もう口を開いてやんないわ。