強盗さんが小屋を出て行ってから少し時間が経った。
南は小屋の中にある箱の中から適当に食べ物を出して1人で食べ始めた。
そして片手でレトルトパックに入った何かを口に運びながら、小屋の真ん中にドサッと置かれたリュックの口を開けた。
リュックの中には更に袋があって、その中には普段目にする事もない札束が無造作に入っていた。
あんな帯のある札束とかなかなか見る事なんてないよ…。
「…よし、全部本物だ。
3億か…。ククク」
「………………」
大金を手に、南の機嫌は上々だった。
ニヤニヤと1人で笑いながら帯のついた札束を見ている。
…今のこの感情を言葉で表すなら何かしら。
明日には殺されてしまうってのに、目の前の奴が犯罪を犯して手に入れた大金を持って喜んでいる。
そのすぐ側で、ジッと一緒にいなければならないなんて。
…なのに、普通にお腹も空いてくる。
何だろう。
悔しい…て言うか、もう色々イヤな感じ!

