3億円のキケンな恋

「……………」



強盗さんが出て行って、小屋の中には私と南の2人だけになった。



ギュッと縛られたロープがキツくて痛い。


昨日はやっと解放されたってのに、また縛られちゃったよ。

やっぱり自由になった時に帰った方がよかったかな…。


だって私、明日には殺されちゃうんだもんね。



強盗さん、うまく自分のケータイを取り戻して戻って来るかなぁ。


もしそのまま逃げちゃったら…


でも、お金が惜しいって言ってたし、きっと戻って来るよね。


戻って来たら、私は強盗さんに殺される。

戻らなかったら、南に殺されるんだ。




ふ、と小さく鼻でため息をついた。




「災難だったなぁ。
折角の逃げるチャンスもパァになって、これでお前の人生も終わりってもんだ」


振り返った南が、私に話し掛けた。