「痛ぁ…ぃっ」
手を後ろにまわされ、ロープで胴を腕ごとグルグル巻きにされた。
胴まわりだけじゃない、両膝も合わせられると同じようにロープで縛られる。
「逃げないように、しっかりしとかねぇとな」
ギュッとロープを縛りながら南が言った。
「お前も裏切って逃げかねんからな」
南は強盗さんにもイヤミっぽく言った。
「フン。
俺だって金は惜しいからな。
さっさとケータイを取り戻したら、金を貰いに来るさ」
強盗さんは自分の落としたケータイを取りに行き、またここまで戻ってくる。
そうすれば強盗で得た3億円は南と山分けになるみたい。
もちろん、その間に強盗さんが警察に捕まったらそこでおしまい。
だけど、無事に強盗さんが戻って来ようと、その前に警察に捕まろうとも、私の運命は変わらないんだ…。

