3億円のキケンな恋

南が強盗さんの方に視線を向けてる時、私は勇気を出して床に落ちている拳銃の側まで走り、急いで拾い上げた。



「!」



そんな私の動きに2人は驚いて私の方を見たが、南はまだナイフを強盗さんの喉元から離さない。


「…何をやってんだ?」


南が私の方を見ながら言った。


拳銃の使い方なんて知らない。

ましてや触った事も見た事も生まれて初めてだ。

洋画や刑事ドラマの見よう見まねで持って、私は南に向かって構える。


拳銃。

それは人を簡単に殺める事が出来る、法律で管理されている凶器。


それを今、私は人に向かって構えているんだ…!


「バカ!
そんな事してねぇで早く逃げろ!」



ナイフを当てられたまま強盗さんは私に言った。


この期に及んで、まだ私の心配をしてくれる。


でも、私だって強盗さんを助けたい!

その為だったらこんな凶悪犯、私の手で…!