3億円のキケンな恋

壁につけた耳を離し、私は急いで小屋のドアまで走った。



中でどちらかの声と、バタバタと響く音が聞こえてくる。



間に合って!

早くしないと強盗さんが人殺しになっちゃうよ!!



重いドアをグッと引いてギイギイ音を立てて開けた。



私なんかが男2人の間に入って止められるなんて本気で思ってなどいない。


だけど、何もしないで聞き耳だけ立ててるなんてイヤだもの。




「強盗さん!人殺しなんてやめて!!」




ドアをくぐり小屋の中を見てみると、そこには南を刺そうとしている強盗さんの姿…ではなく、態勢を崩し襟首を掴まれた強盗さんにナイフを向けた南が居た。



「…え…………?」



「お前、逃げろって言ったのに、何やってんだ…っ」



「コイツ、あの人質の女!
殺ったわけじゃないのか…!?」




南に…私の存在がバレちゃった…!!