あれからは、別に何もない2日とはいかなかった。
クラスや学校の奴らは、皆応援に行くと沙良に言い寄っていたが…


沙良が言っていた「応援ならいいけど」と言うのは、許可された者だけらしい。
弓道部、それが沙良が所属している部活だ。そして、先輩が引退した今、沙良がそこの部長をやっている。という事で、沙良に許可された者だけが鈴波に行けると言う事なのだ。


俺と隼人を許可したのは、本人いわく気まぐれらしい。そういうやつだから。





「来ちゃったよ、やばいな。」そんなこんなで、俺らは沙良と一緒に鈴波に来ている。

「騒がないでね。鈴波の今の部長厳しいって噂だから。」
女子高なのに、厳しい部長っているのか?しかも、沙良によると部員その上学校の生徒にまでも一目置かれている人らしい。

『あの。賀新学園の方々ですよね?』
後ろから声をかけられビックリした。隼人はもっとビックリしていた。

その人物は、隼人の可愛い子だったからだ。

『すみません、鈴波女学園・弓道部副部長兼マネージャーの佐藤有希奈と申します。』

「賀新学園・弓道部部長の木村沙良と申します。」