そんなこんなで中村歩夢が転校してきてから3日目を迎えた日。
また、教室は騒がしかった。
「今日健人くん来るんだって」
私が来たときより上ずった声で話す女。
それに便乗して、隣にいた女も甘い声を出す。
「今日時間なくてアイロンしてきてないんですけど~」
ガラッー
私が来たときと違って黄色い喚声が飛び交う。
入ってきたのは、180センチは軽くある身長で髪型はアッシュで軽く立たせ、右耳に幾つものピアスをしている男。
――これが、橋本健人。
男の姿形ですぐに分かった。
男は教室内を見回している、きっと私の事を探しているのだろう。
私は、橋本健人の意図が分かってたかのように、その場を立った。


