小鳥のさえずりが聞こえるのどかな外。
それとはうって変わって騒がしい1つの教室。

「おい!聞いたか?」
「ヤンキーって噂の転校生だろ?」
「超イカついんだってさー」
「えー、マジで?」

どの人も話題は【転校生】の事。
女のくせにイカつくてヤンキー、だけど超がつくほど美人。

「でも、俺らには健人いるしな」
「男ですら健人より強い奴いないもんな」

そう、この学校にはヤンキーがもう1人いる。

《橋本健人》

街で知らない人はいないって程の有名人。
彼が有名なのにはもう1つ理由があって…


「はーい、席について」
チャイムが鳴り担任の大田美代子先生が入ってきた。

「みったーん。今日さ、転校生来るって本当?」
「あら、情報が早いわね。」
先生が肯定の言葉を口にしたとき、また教室が一段と騒がしくなった。
「はいはい、お静かに」
「早く紹介してよ、みったん」
「分かった分かった。それより、みったんじゃない。大田先生です!」
「了解です!さぁ早く早く」
「はいはい、それじゃ」